足立区竹ノ塚の
鍼灸整体院
鬱症状と整体 鍼灸
◎鬱を身体からアプローチする
鬱は心や脳の問題と考えられていますので、精神科での薬物療法、心理学やカウンセリングなどを治療の選択肢として考えられる事が多いと思います。
東洋医学では心身一如という考え方のもと、心と身体は同じものの違う側面であるとしています。
年齢を重ね今まで出来た事が出来なくなったり、健康だった人が病気になり自信をなくしたり、風邪を引いた時に心が沈むなど、身体の状態で心が大きく変化する事は皆さん感じていると思います。
宮島治療室では心の問題と考えられている鬱症状を、身体からアプローチする事で今ひとつ現在の治療法に満足出来ない方々の一助になれると考えています。
鬱症状はやる気が出ないという心の状態から朝起きる事が出来ないなどの身体的な症状まで様々な症状があります。
また、鬱の人は慢性痛がある人が多いのですが、これは鬱と慢性痛の脳の神経回路が極め近いためと考えられています。
鬱と慢性痛では脳はほとんど同じ反応をしている様なのです。
これは、慢性痛の治療が鬱症状の治療を行う上で大きなヒントになるという事が分かります。
◎鬱病とは?
鬱病には様々な症状がありますが、それらをひと言で表すと、
心が思う様に動けない状態であり、
それは同時に、
身体が思う様に動けない状態であります。
不思議ですが、身体が思う様に動く事で、心も思う様に動ける様になります。
◎鬱症状の時の脳
脳内で運動をつかさどるホルモンとしてドーパミンがあります。
パーキンソン病という病気はこのドーパミンの元となる物質の不足により
・手足の震え
・動作の鈍さ
・筋肉の固さ
・小刻み歩行やすり足などの歩行障害
などの運動障害が起こります。
鬱病と言われている人の脳内もこのドーパミンを含めた報酬系と言われているモノアミン系ホルモンが不足している事が分かっています。
ドーパミンは「やる気」や「モチベーション」など行動を起こす為のホルモンとなります。
ドーパミンが出るから心と身体が動くのですが、身体が動く事によりこのドーパミンが促されるという事もあります。
◎鬱の身体的特徴
鬱の方の身体的特徴として、
「呼吸が浅い」という事があります。
これは、胸椎とそれに連なる肋骨、そして肩甲骨の動きが極めて少ない事を現します。
その結果その上下に位置する頚椎と腰椎に大きな影響を及ぼす為に結果として、「腰痛」や「首かたの凝りや痛み」として感じる方が多くいます。
呼吸に関わる筋肉はとても多いですが、その中でも大胸筋を始めとする胸の周りの筋肉が硬くなる事により、猫背や円背と言われるいわゆる背中が丸まりうつむく様な姿勢となってきます。
背中が丸まり呼吸が浅くなる事で切迫感を生み出しリラックスし難い身体となります。
鍼灸では肩甲骨の間に心に関係するツボが集まっていますが、これは古代の人々が胸椎を中心とした、「胸」の周りの動きが呼吸やリラックスなど心と深く関係があると考えていたのだと思います。
胸椎の柔軟性というのは本人は自覚し難いので、「腰痛」や「首かたの凝りや痛み」として感じる方が多くいますが、胸の周りの柔軟性を出してあげることによりこれらの症状は消えていきます。
◎鬱と慢性痛
はじめにも書きましたが、鬱と慢性痛は脳はほとんど同じ反応をしています。
慢性痛の人は鬱の様な表情をしてくる人が多いのですが、痛みの改善と共に明らかに顔が明るくなるのが分かります。
鬱病の人も同じように身体に何かしらかの慢性痛を抱えている方がほとんどですので、身体に現れている症状をとっていく事がそのまま鬱病の治療に直結していくと考えています。
◎鬱病が治っていく過程
環境自体を変える必要がある場合ももちろんありますが、身体が変わる事により、同じ出来事に対しての対応力が全く変わってきます。
具体的には胸椎の動きが改善する事により、呼吸が深くなり自然とリラックス出来る様になります。
呼吸の深さは焦りや追い詰められる感じなどとも関係があります。
呼吸が深くなる事により、ゆったりとした時間感覚となる為に視野が広がり、正しい判断が出来る様になり、無駄に自分を責める事も少なくなってきます。
また、胸椎の柔軟性が増す事により、頚椎や腰椎の負担も軽くなります。
腰痛や首かたの痛みやこりなどの症状の改善はもちろんですが、一番は睡眠の質が変わるという事です。
睡眠は時間よりもその質が大切である事が分かっています。
睡眠不足の時には普段よりイライラしたり、感情的になるなど、心の安定に睡眠が大きく関わっている事は皆さん分かると思います。
カウンセリングなどで原因の追求や自分を責めない事など心の持ちかたを教えられても、頭では分かるけどそれが出来れば苦労はしないと思う事は多いと思います。
身体が勝手にそうしてしまのです。