足立区竹ノ塚の
鍼灸治療院
五十肩
五十肩
五十肩は肩関節周囲炎と言われ、動きの制限がある人、特定の動きで痛む人、動かさなくても痛い人、酷い時は夜間の痛みで寝れない人、急性期から慢性期など病態は実に多彩です。
また年齢を重ねた人が思い当たる原因がないのに症状が出ることから、加齢によるホルモンバランスの変化も影響していると考えられています。
一般的な原因
肩関節周りの骨、軟骨、靭帯、腱が老化により変化して動きが悪くなり、
肩関節の周囲に炎症を起こす事が主な原因だと考えられています。
1、関節包 滑液包の炎症
関節をスムーズに動かす役割りの関節包や滑液包の炎症、
2、肩腱板断裂
肩関節周りを覆っている筋肉群(肩腱板)は肩甲骨と上腕骨を繋ぐ筋肉ですが、この筋肉は老化による影響を受け易く自然に少しずつ断裂していく事が知られています。
転倒や急な動作で痛めやすいのもこの筋肉で、肩腱板断裂と言われています。
3、石灰沈着性腱板炎
肩関節にカルシウムが溜まり何かしらのきっかけで免疫反応を起こし炎症し痛みがでます。
夜間の激しい痛みがある方はこの石灰沈着からの炎症の疑いがあります。
ペインクリニックなどではブロック注射により一定の効果が出ているようです。
眠れないほどの激痛の方はまず寝れなければ治る道筋が出来ませんので、注射により痛みの軽減を図る事も一つの方法として良いと思います。
4、上腕二頭筋長頭腱炎
入り組んだ狭い通り道を細い腱が通っていますので摩耗しやすい部位として五十肩の一つの原因と考えられています。
宮島治療室の五十肩に対しての認識
長年の肩関節の酷使による肩関節自体の経年劣化から加齢によるホルモンバランスの変化もありますが、やはり全身の身体の動きの連動の整えで、多くの五十肩の方が良くなっています。
身体の様々な関節には殆ど動かない関節から動きの多い関節などの動きの大小があり、指の先などの一方向のみにしか動かない関節から肩など全方位に動く関節など、動きの方向性にも関節ごとに特徴があります。
肩関節は身体の中でも特に自由度の高い関節です。
元々動かない関節は構造的に骨の形で凸と凹がガッツリはまっているか、靭帯や腱など伸び縮みの少ない硬い組織で動きを制限しています。
逆に動きの多い関節というのは構造的にわざと不安定にさせています。
自由度が高いため関節面の摩擦が多いので、関節包や滑液包などの緩衝材の様な役割りの組織が多いです。
可動範囲が広い分,周辺の各組織の摩耗は強くなるのは当然です。
元々の可動範囲が広い肩関節は構造的に障害のリスクが高いのだと思います。
痛みの出ている部位は、そこ以外のどこかの動きが悪い為に代償的に動かされ、炎症や痛みが起こっている事が殆どです。
特に可動範囲の広い肩関節は身体のあらゆる動きの悪い部位の代償をさせられていますので、徐々に負担が増えて、ある時突然悲鳴を上げてしまいます。
逆に言えば肩以外の動きを整えてしまうと劇的に炎症と痛みが引いていく事があります。
今迄、五十肩の治療で肩周りだけの施術をしていて思う様な効果が得られなかった方は、肩以外に原因がある事が予想されます。